画像処理を用いた屋外ARシステムのための高精度定位(一般セッション(2))
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概要
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仮想環境と現実環境を継ぎ目なく融合する技術体系である拡張現実感技術(AR : Augmented Reality)は, 各方面で積極的な研究開発が行われている.その応用範囲は作業支援, 実環境への注釈提示, エデュテインメント(教育・娯楽)などと広範である.この研究では屋外ARシステムにおける現実環境と仮想環境の幾何学的ずれ(位置ずれ)の解消を目的としている.ずれの解消には画像センサを用いることが有効だが, 屋外では照明条件等の変化により必ずしも安定した性能を得ることができない.そこでこの研究では利用者の位置・姿勢の検出にGPS, ジャイロセンサとビジョンを融合した手法を提案する.ビジョンを応用した画像センシングは精密な位置合わせには適しているが, 探索空間が広いと計算時間がかかる.そこでGPS, ジャイロによって得た位置・姿勢データを探索の初期値として利用する.また画像特徴量には, 屋外でも比較的安定して検出できる空と建物の境界線を用いた.事前に用意した建物の3次元モデル(3次元地図)から推定した境界線と, 実画像から得た境界線はDPマッチングから類似度を求め, 正確な位置・姿勢を探索する.実験は学内を対象とした実環境で行い, 手法の性能評価を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-03-03
著者
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