時空間視覚モデルを用いた空間周波数-知覚時間特性の再現
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概要
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実測結果によると、提示画像の空間周波数が高くなる程反応時間(=知覚時間+知覚後スイッチを押すまでの時間)は増加する。スイッチを押すまでの時間が一定値と考えると、この特性は高い空間周波数程知覚するのに時間がかかることを意味する。従来は、X,Y-channelの情報伝達速度の差がこの現象の原因とされていたが、情報伝達速度の差だけでこの現象を説明するのは困難と考えられる。本報告では、視覚系の時空間視知覚応答特性を理論的に再現する為に筆者が定式化した時空間視覚モデルを用いてこの実測結果の理論的再現を試みる。その結果、焦点調節系の動的変化特性と変化速度の上限を考慮すれば再現できるという可能性が得られた。
- 1994-09-26
著者
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