視覚系の仮現運動方向知覚特性に於ける刺激間間隔の影響
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概要
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刺激間間隔ISIを可変にした仮現運動パターン(2-frame仮現運動と連続仮現運動)に対する運動方向知覚特性を実験的に明らかにし、仮現運動の知覚にFourier motion検出機構とnon-Fourier motion検出機構がどの様に関係しているのか(特にISIとの関係)を考察した。その結果、以下の示唆が得られた。(1) 2-frame仮現運動では、Fourier機構はISIの存在により知覚運動方向を逆転させるが、non-Fourier機構はISIの存在とは無関係に常に位相シフト方向の運動を知覚する。(2) 連続仮現運動では、ISIの増加に伴いFourier機構の機能は低下して零となる。さらに、知覚運動方向は逆転しない。一方non-Fourier機構はISIの存在には影響されず、常に位相シフト方向の運動を知覚する。
- 1996-06-21
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