オクトテールセルを用いた超低電圧バイポーラ・トリプラ・コア回路
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概要
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アナログ信号処理においては、マルチプライヤは必須のファンクション・ブロックであり、広く利用されている。バイポーラ・マルチプライヤとしては二重平衡型差動増幅回路がこの四半世紀にわたり用いられてきているが、最近ではプロセスの微細化と携帯機器の著しい普及に伴い回路の低電圧化の要求が非常に高まってきている。筆者はこの要求に答えて各種の回路抜術を提案し、数多くの低電圧化回路を実現してきているが、本稿では、3つの入力信号を乗算する3レベル・マルチプライヤ、すなわち、トリプラの低電圧化手法を明らかにする。また、入力回路に抵抗加算回路を用いることでトリプラ回路を簡略化でき、消費電流を減らせられる。すなわち、低消費定力回路が実現できる。こうして得られるバイポーラ・トリプラは、コスタスループ回路やAGC付きのマルチプライヤ等のアプリケーションも考えられ、電池1本で動作する携帯機器端末に使用できる。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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