トランジスタを負荷に持つMOS差動対とクァドリテールセルから構成されNチャネル単位トランジスタのみからなるチューニング可能なMOS線形トランスコンダクタンスアンプと高精度2乗回路の実現方法
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概要
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新たなMOS線形および2乗則トランスコンダクタンスアンプの設計手法を明らかにする。提案するMOS線形および2乗則トランスコンダクタンスアンプは、入力段のトランジスタを負荷とするMOS差動対と出力段のクァドリテールセルから構成され、全ての回路がNチャネル単位トランジスタで構成される。負荷トランジスタは平方根(√)回路素子として働き、MOS差動対のそれぞれの出力電流を√圧縮して電圧を出力する。トランジスタを負荷とするMOS差動対の線形動作は次式に基づく。[numerical formula]トランジスタを負荷とするMOS差動対の差動出力電圧を差動入力電圧とし、制御電圧に定電圧が印加されたクァドリテールセルの出力トランジスタのドレイン電流は、2乗電流になり、クァドリテールセルは適応バイアス差動対と同時に2乗回路として働く。さらに、提案回路は、MOSトランジスタアレーを用いてブレッドボード上で特性を確認した。提案したMOS線形トランスコンダクタンスアンプのトランスコンダクタンスは、回路のバイアス電流を可変することで独立にチューニング可能であり、また、提案したMOS2乗則トランスコンダクタンスアンプのトランスコンダクタンスは、高精度な2乗則特性を有している。したがって、提案したMOS線形トランスコンダクタンスアンプのトランスコンダクタンスは、時間連続フィルタにおける線形トランスコンダクタンス素子として用いるのに最適であり、また、提案したMOS2乗則トランスコンダクタンスアンプは、周波数2逓倍回路としての利用や、クォータスクェア乗算回路を構成する2乗回路としての利用に最適である。
- 1998-07-31
著者
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