離散時間・有限次元アフィン力学系の実現理論
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概要
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離散時間系のアフィン力学系を取り扱う.アフィン力学系は因果律を満たす任意の入出力写像(このことは入力応答関数を扱うことと同じ)を実現(忠実に記述)する数学的モデルとして提案されている.また任意の入力応答関数を実現する数学的モデルとしてそのほかに線形表現系があることが示されている.更に有限次元アフィン力学系と有限次元線形表現系との間の関係が論じられている.本論文ではそれらの成果に基づいて,まだ明らかにされていない有限次元アフィン力学系そのものの特有な現象の究明を行う.そして,有限次元のアフィン力学系と線形表現系との間の関係だけでは言及できなかった事実の究明を行う.その事実はアフィン力学系に適したハンケル行列を導入し,入力応答関数が有限次元正準アフィン力学系の挙動であるための必要十分条件をそのハンケル行列により得られた.更に,今まで考察できなかった有限次元のアフィン力学系,線形表現系,入力応答関数との間の関係を明確にした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-09-01
著者
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