俯瞰可能迷路の代数的構造(Semi-Ring)による数学的モデル化と成功経路導出アルゴリズム
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概要
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伝統的な俯瞰(ふかん)可能迷路は, 階層的選択問題の代表的なものであるが, これまでのところ数学的モデル化の試みはほとんどされず, 深さ優先(幅優先)探索問題等の例題として取り上げられる程度にとどまっていた.本研究では, この迷路問題に対し, 理論的アプローチの可能性を追求するため, 数学的定式化を試み, 分岐点の局所的連結状況の表現としてエッジ行列を提案する.分岐点の連結を表現するものとして, 一般には無向グラフが考えられるが, この隣接行列では, 各分岐点での選択の指針が得られない.エッジ行列による表現では, 各分岐点での選択動作を文字列の連鎖を内演算とする半環(Semi-Ring)によりモデル化でき, 迷路の成功経路をこの演算から導き出すことが可能となる.本論文では, この数学的モデル化と成功経路導出アルゴリズム, 及び, そのプログラムの実行結果を報告したものである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-04-01
著者
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