高性能インパルス検知器によるノイズ位置情報を用いたインパルス性ノイズ除去手法

概要

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本論文では高発生確率インパルス性ノイズ除去に有用に動作する新たなインパルス検出器を提案する.提案するインパルス検出器はPSMフィルタの検出器では検出できなかった画像の細部におけるノイズの検出を可能にし, 高発生確立インパルス性ノイズ付加画像を処理対象とした場合でもその優れた検出性能により後段のノイズ除去処理に有効に働く.また, 一般に用いられていた処理点とフィルタ窓内の中央値の信号値差分に着目した検出器では, 原信号画素により構成されたステップエッジをインパルスと同様に検出し, フィルタ処理によってそのエッジ信号を抑圧するといった問題を有していたが, 提案する検出器を用いることでこれらの原信号を保存することも可能になる.本論文では, まず, 従来のPSMフィルタのインパルス検出器の問題点を解析し, 本手法がそれらの問題点を解決した検出器であることを示す.次に提案する検出器を用いたときのPSMフィルタによる処理結果を提示し, 本手法が従来のPSMフィルタの性能の向上に大きく貢献することを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-01-01