2次元伝達関数の一実現法
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概要
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2次元伝達関数を状態空間法に基づいて実現する一方法を提案する.まず, 最小実現が必ず得られる分母分離形2次元伝達関数の分母多項式に未知数を含め, これの状態空間実現の正準形に, 未知数を含む静的フィードバックを施す.しかる後, 与えられた2次元伝達関数を実現し得るように, その未知数を決定する.この方法は, 従来の方法を包含しており, 従来の方法で得られる最小実現はすべて, 本提案方法によって得られる.更に, 未知数を用いる本提案方法を用いると, 未知数を用いない従来の方法と比較して, 2次元伝達関数の最小実現が得られる可能性が広がる.このようにしても最小実現が得られない場合には, 未知数を含む, 変数z@S21@E2又はz@S22@E2の有理関数を係数とする動的フィードバックを施す方法を提案する.この方法は, 先に提案した静的フィードバックによる最小実現方法を拡張したもので, やはり未知数を用いるので, 未知数を用いない従来の方法と比較して, 実現次数を低減することができる.最後に, 本論文で提案する二つの実現法のそれおぞれの有効性を示す適用例を提示する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-25
著者
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