マルチパス環境での時空間最大比合成法の検討
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概要
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追尾レーダで低高度目標の探知・追尾を行うとき, 海面反射(あるいは路面反射)によるマルチパス現象により受信電力が消滅するという問題が発生する.この問題に対する対策としてアレーアンテナで周波数アジリティ(F/A)を併用した時空間最大比合成法を提案する.本稿では, 一般的に想定されるアンテナ径をもつアレーアンテナをサブアレー構成とし, その出力を空間最大比合成あるいは時空間最大比合成することによる受信電力の回復について, モノパルスΣ, モノパルスΣのノンコヒーレントF/A(Frequency Agility)と比較検討した.計算機シミュレーションで鏡面(スペキュラ)反射において以下を確認した.1)空間最大比合成でフルDBF, サブアレー方式いずれも遠距離での受信ヌル点で自由空間におけるモノパルスΣに比べ約15dB低いレベルにまで回復した.近距離では同じくいずれでも自由空間モノパルスΣと同等以上が得られた.2)時空間最大比合成ではフルDBF, サブアレー構成いずれにおいても良い結果となり比帯域20%では全ての距離で自由空間モノパルスΣと同等以上の電力が得られた.
- 2001-10-12
著者
-
稲葉 敬之
三菱電機株式会社鎌倉製作所
-
久保田 慎一
三菱電機株式会社鎌倉製作所
-
柳沢 基
三菱電機株式会社鎌倉製作所
-
久保田 慎一
三菱電機株式会社 鎌倉製作所
-
稲葉 敬之
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
稲葉 敬之
三菱電機株式会社
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