DS-CDMA環境における動画像伝送に関する検討(無線通信一般)

概要

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提案する伝送方式は適応変調を応用することで,データの重要度にあわせてデータに対して重み付けをし,受信画像のビットエラーが画像品質への寄与度の低い高周波数領域を示すサブバンドに集まるようにするものである.本方式では,まずビデオデータにおいて,画像品質への寄与度の高いデータに対しては雑音の影響に強い変調方式を用いて伝送することで,ビットエラーの低減をはかる.さらに画像品質への寄与度の低いデータに対しては伝送効率の高い変調方式を用いて伝送することで,伝送効率の向上をはかっている.本稿では,この原理を用いた2つの伝送方式の提案を行っている.4分割法は,1フレームを4等分し,先頭のデータから雑音に強い変調方式を順次割り当てていく.同値法は,フレームのデータ量を考慮し,適応的にその変調方式を変化させるものである.また,オーディオデータに対しては,両方式とも常時雑音に強い変調方式を用いることで,高品質伝送をはかっている.本提案法は,適応的にこれらの処理をビデオデータとオーディオデータに対して行うものである.また,本提案法は,JPEG2000の中でも特にLRCP(Layer-resolutionlevel-component-position), RLCP(Resolutionlevel-layer-component-position)のプログレッシブ順序に対して効果的である.DS-CDMAを用いた屋内環境下におけるシミュレーションにより,これら二つの提案法の有効性を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-08-19

DS-CDMA環境における動画像伝送に関する検討(無線通信一般)

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