RSA暗号の安全性に基づくID-NIKSの安全性について
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概要
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大規模ネットワークにおいて暗号通信を行なう場合, 各ユーザの鍵管理は極めて重要な問題となる.これを軽減する有力な方法として, 各ユーザの個人識別情報をそのユーザの公開鍵として用いる"個人識別情報に基づく"公開鍵暗号方式(あるいは公開鍵共有方式:ID-NIKSが知られている.これまでに数々のID-NIKSが提案されているが, 残念ながらその殆んどは何人かのユーザの結託による攻撃が可能であることが示されている.最近, 村上らはRSA暗号に基づく新しいID-NIKSを提案し, その安全性の解析を行なっている.本論文では, 村上らによるID-NIKSを詳細に解析し, 結託による攻撃-(1)任意の単一ユーザによるセンターの公開する合成数の因数分解;(2)適当な3人のユーザの結託による特定の第三者に対するなりすまし;(3)n人のユーザの結託による任意の第三者に対するなりすまし;(4)n人のユーザの結託によるセンターの秘密鍵の導出-が可能であることを示す.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-31
著者
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