直交系列を用いたM-ary/SS方式の同期捕捉法の提案
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概要
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M-ary/SS通信方式は白色雑音下において、直接拡散方式よりも誤り率に優れ、周波数利用効率が高いことが知られている。しかし、この方式は同期捕捉が極めて難しいという欠点を持っている。本論文では1/2シンボル遅延検波型同期捕捉法を改良した1/4シンボル遅延検波型同期捕捉法を提案する。提案する方式は、同じ送信拡散系列を縦列接続した系列を部分的に交錯させ、それに周期が2倍のPN系列を掛け合わせ送信する。受信側では1/4シンボル遅延検波器により同期点を検出する。本方式は、Sylvesterの拡大によって生成されるHadamrd行列の各行を拡散符号として用いる、直交M-ary/SS方式や陪直交M-ary/SS方式および、連接部分M系列を用いる非直交M-ary/SS通信方式の同期捕捉法に適用できる。評価の結果、提案方式はEb/N0が6dBにおいて、100シンボル以内で同期が捕捉できることを示す。
- 1997-03-18
著者
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