M進スペクトル拡散通信方式における搬送波周波数偏差推定法の一検討
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概要
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M進スペクトル拡散通信方式は直接拡散方式よりも誤り率に優れ, 周波数利用効率が高い. しかし, 搬送波周波数偏差が伴う場合, 直交性が崩れその性能は著しく劣化することが知られている. 我々は, 搬送波周波数偏差に強い拡散系列として心行列がM系列の巡回シフトから構成される巡回性Hadamard行列の各行を符号語とするM型H符号を提案し, さらに, 搬送波周波数偏差に強い受信機を提案した. しかし, 提案した受信機は, 搬送波間波数偏差が存在しない場合, 従来の整合フィルタ型受信機よりビット誤り率が劣化する欠点を持っていた. 本稿では, 簡単なルールによる搬送波周波数推定を組み合わせた新しい受信機を提案し, その性能を評価する. 評価の結果, 搬送波周波数推定を行なうことにより誤り率特性が大幅に改善されることを示す.
- 1996-03-18
著者
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