非直交系列を用いたM-ary/SS方式の同期捕捉法の提案
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概要
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M-ary/SS通信方式は白色雑音下において, 直接拡散方式よりも誤り率に優れ, 周波数利用効率が高いことが知られている. しかし, この方式は同期捕捉が極めて難しいという欠点を持っている. 本論文では, 新しい同期捕捉法を提案する. 提案する方式は同じ送信拡散系列を縦列接続し, さらに周期が2倍のPN系列を掛け合わせ送信し, 遅延検波を用いて同期捕捉を行う方式である. 本方式は非同期検波が可能で, 一つの同期点を探索するために必要な相関器は1つでよく, 従来のM-ary/SS方式のシリアルサーチと同程度のハードウエアでパラレルサーチが可能である. 評価の結果, 提案方式はEb/N0が6dBにおいて, 15シンボル以内で同期が捕捉できることが分かった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-30
著者
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