MRIで計測した三次元声道の音圧分布と伝達特性の推定

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概要

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本稿では, 有限要素法を用いて, MRIにより計測した三次元声道形状から音圧分布と伝達特性の推定を行った。被験者は成人男性1名で, 母音/a/を対象に行った。歯冠プレートを装着して撮像した歯冠部を含む冠状面MR画像から, 濃度補間により複数の矢状断面を推定する。それぞれの画像から声道輪郭を抽出し, 三次元声道形状を再構成した。これを四面体要素で分割し, 節点数3185の有限要素モデルを構築する。基本方程式に波動方程式を適用して有限要素解析を行い, 声道内音圧分布を推定し, 可視化を行った。その結果, 高い周波数では, 声道内を平面波伝搬していないことが示された。また, 声道伝達特性を計算してホルマント周波数を推定し, 実音声のそれと比較した結果, 誤差は第2ホルマントを除いて8%以内であった。
1998-04-24

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