SIMDを用いた楕円曲線の高速演算法について
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概要
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SIMD(Single Instruction, Multiple Data)は単一のプロセッサにおいて並列処理を行う技術であり,Pentium 3/4,Athloll,SPARCなどのプロセッサや一部のスマートカード用のコプロセッサに実装されている.本稿はSIMDを用いた場合の楕円曲線演算の高速化,具体的には楕円加算(ECADD),楕円2倍算(ECDBL),楕円反復2倍算(κ-ECDBL)の高速化を検討する,その結果,符号付き2進展開を併用することで,従来の青木らのアルゴリズムに比べ約10%の高速化が実現できた.またsliding window法やwidth-ω NAF window法に適用することで,約10%の高速化が実現できた.さらには,スマートカード実装に対するサイドチャネル攻撃を考慮して,SIMDを用いた2つの対策アルゴリズムを提案する.
- 2002-12-09
著者
-
伊豆 哲也
(株)富士通研究所
-
高木 剛
公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科
-
高木 剛
Technische Universitat Darmstadt, Fachbereich Informatik
-
高木 剛
九州大学
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