誘電体多層膜の最適化設計の検討

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概要

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近年の光通信システムの実用化の進展には目を見はるものがあるが、それにともない波長多重通信の光フィルタを初めとして多数の誘電体多層膜により構成された光フィルタが広範な領域で使用されている。現在このような光フィルタの最適化設計方法としてはすでに多数の自動計算ソフトが販売されているが、実際には膜構成の基礎知識がないとうまく活用できないといった問題も抱えている。今回我々は等価膜を利用して広帯域の反射防止コートおよび偏波依存性を持たない斜め入射のハーフミラーの基本設計を行い、同時に極めて簡易な方法により誘導体多層膜の膜厚の最適化を実施し、反射防止コートおよびハーフミラーの最適化設計を実現したので報告する。また上記の簡易な誘電体多層膜最適化設計により通信用の長波長通過光フィルタと短波長通過光フィルタの通過特性最適化の検討を行ったので報告する。最後に最近開発が進んでいる3キャビティ帯域通過光フィルタの設計の留意点について示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-03-20

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