光音響分光法による生体情報計測

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概要

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近年、非侵襲的な生体計測手法として、医用サーモグラフが盛んに利用されている。しかし、医用サーモグラフの場合、皮膚表面から0.5mm程度の深部までしか測定できないため、深部の情報を直接把握することが困難である。そこで、我々は非破壊で深さ方向の物性計測が可能な光音響分光法に注目し、これを生体計測に応用する新しい試みを行なっている。本報告では、まず、基礎実験として生体疑似ファントムを使用し、計測可能な深さについて検討した結果を示す。そして、深部の生体情報計測に対する有効性を検討するために、ヒトを対象とした冷水負荷実験を行った。この結果、冷水負荷による血流動態の変化をとらえていることから、本手法が生体計測の一手法として有効であることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-09-03

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