時間波形誤差を最小化する勾配法を用いた適応的分散補償(次世代光ファイバ, 光計測, 光伝搬, 光信号処理, 一般)
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概要
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光通信において, 通信距離・速度に上限を与える要因の一つに波長分散がある.この波長分散を補償する方法は, 分散補償ファイバを用いる方法が一般的である.しかし, 全光ルーティングにおいては, 光の伝送ルートが時々刻々と変化するため, より適応的に分散を補償する必要がある.そこで, 本論文では, まず時間領域における出力波形と伝送路の分散の影響を受けていないときの出力波形である基準波形の情報を直接に利用し, 時間波形誤差を求め, 勾配法を用いてこの値を最小化するように可変分散補償器の群遅延特性を最適化する手法を提案する.この手法は, 可変分散補償器を制御するにあたり分散値の測定を必要としないため, 低コスト化と高速化が期待できる.そして, シミュレーション実験により, その有効性を確認したことを報告する.
- 2005-08-19
著者
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