マンチェスタ符号化による拡散符号系列重み位置ビット伝送方式を用いた光符号分割多元接続システム

概要

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本研究では, 伝送するビットを拡散符号系列の重み位置へ埋め込むエンベッド伝送 (ET) 方式において, マンチェスタ符号化を適用した光符号分割多元接続システムを提案する. マンチュスタ符号化を用いたシステムでは, 2スロットから構成される重み位置に対して, いずれかのスロットへ伝送ビットに従って光パルスを送信する. 受信側でしきい値判定することで, 多元接続干渉 (MAI) の影響を, 前後スロットが共にしきい値を超える消失ビットとして受信することができる. 送信ビット列としてBCH符号により符号化された符号語を用い, MAIの影響を消失ビットとして, 消失ビットを復元する復号処理をおこなう. この消失ビットの複号処理の過程で, MAIの影饗をBCH符号の訂正能力の範囲で除去できる, また, 拡大BC8 (eBCH) 符号の利用によりさらにMAIの影響を除去できる. 光検出器の出力がポアソン分布に従うものと仮定し, 理論解析をおこなった結果, 提案方式は, マンチェスタ符号化を適用することで, マンチェスタ符号化を適用しないET方式と比較して優れた誤り率特性を得られることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-05-10