多音源場における複数音響インテンシティの測定 : 雑音低減

概要

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従来の音響インテンシティ法は、複数の音響インテンシティを分離して測定することは出来ない。この問題に関し筆者らは、3D配列マイクロホンアレイと波長定数マトリクスに基づくフィルタを用いた音響インテンシティの分離測定法をこれまでに提案した[1]。この方法では、音源方向と音源数が既知であるならば、任意仮想位置での各音源信号が同時に分離して測定できるので、音響インテンシティの分離測定も可能となる。これまでに、5個までの音響インテンシティが同時に測定できることが示されている[2]。本報では、測定可能な音響インテンシティ数を増加させることではなく、音場を対象音と雑音と考え、対象音響インテンシティ検出における雑音の低減に着目した検討を行った。なお、雑音低減はマイクロホンアレイの素子数を音源数より多くした場合に得られる複数の検出信号(音響インテンシティ)の加算平均を行うことにより行った。雑音としては雑音対信号レベルが-10〜-20dBの指向性雑音と無指向性雑音を用いた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-22