ランダム雑音に重畳する正弦波信号の影響 : クロススペクトル法によるインパルスレスポンス推定のための信号源の検討(その1)

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概要

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系の伝達特性を実環境で推定するときに、駆動信号として測定のための特別な信号を利用すれば正確な推定が可能であるが、そのような駆動信号を用いることができない場合がある。クロススペクトル法では、駆動信号のパワースペクトルに零点が存在しなければ、駆動信号のスペクトルが偏っていても推定できると言われている。しかし、実際には音声や音楽のように偏りのある駆動信号を用いて推定するときには推定精度を挙げることが困難である。この原因を明らかにすることが望まれる。本稿では、最も単純なスペクトルの偏りとして、ランダム信号に単一の正弦波を加えた信号を駆動信号とした場合について解析・検討した結果を報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-04-21

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