自動従属監視(ADS)実験システムの開発と実験
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概要
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洋上管制において衛星データリンクを利用して航空機の位置を監視するための自動従属監視(ADS)システムを開発し,インマルサット衛星を用いた飛行実験により,その性能を検証した.実験システムは国際民間航空機関(ICAO)の国際標準案に適合するものである.飛行実験により,ADSデータの伝送の信頼性は高いが,通常の衛星回線条件において,Rチャネル伝送では約3.4秒,Tチャネルで約15.6秒の伝送遅延が生じる.衛星仰角が低いときは,上昇,下降,進路変更および巡航中の風の影響等による機体姿勢の変化により,衛星回線条件が悪くなり,伝送遅延の増加が発生する.Tチャネルの伝送遅延がRチャネルに比べ大きく,将来的に,航空機位置監視精度を更に高めるには,Tチャネル・プロトコルの改善等が必要である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-25
著者
-
湯川 清志
電子航法研
-
藤田 光紘
独立行政法人電子航法研究所
-
石出 明
運輸省電子航法研究所衛星航法部
-
藤田 光紘
運輸省電子航法研究所衛星航法部
-
新美 賢治
運輸省電子航法研究所衛星航法部
-
松崎 文孝
運輸省電子航法研究所衛星航法部
-
湯川 清志
運輸省東京航空交通管制部
-
新美 賢治
電子航法研究所
-
石出 明
電子航法研究所
-
松崎 文孝
電子航法研
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