Generative Lexiconに基づく日本語の意味解析システム(言語理解とコミュニケーション一般)
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概要
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我々は,Generative Lexicon (GL) [1]の枠組みを利用した日本語の意味解析システムの構築に取り組んできた[2][3].本稿では,実用化する上で必要な規則体系の詳細と共に,それらを用いて語彙情報から文の意味を解析する手法について述べる.本システムでは,辞書を名詞類,述語類,そして副詞や格助詞等の機能語の3つに大別している.機能語自体は意味を持たず,内容語の語彙情報に意味変化を与えるoperatorとして設定する.linerに文を組み上げる際に,(i) operatorの機能,(ii)共起する語によるタイプ制約といった多層的な規則体系を経て,ディフォルトの意味から適当な意味を生成させる.ディフォルトの意味を与えて,文脈に応じてそれをくつがえしながら,段階的に解析する手法をとる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-08-22
著者
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佐藤 滋
東北大学大学院国際文化研究科
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高橋 幸
熊本大学 大学教育機能開発総合研究センター
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小林 昌博
鳥取大学 大学教育総合センター
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茂木 和洋
東北大学大学院国際文化研究科
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高橋 幸
東北大学大学院国際文化研究科
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李 相穆
東北大学大学院国際文化研究科
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小林 昌博
東北大学大学院国際文化研究科
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