生成語彙論の枠組みに基づいた動的語彙モデルの構築
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は,生成語彙論(the Generative Lexicon)[1]の枠組みに基づいた「動的語彙モデル」を提案する.このモデルは,辞書と規則体系から構成される.先ず,生成語彙論の表示に従って辞書構築プログラムを開発し,名詞のタイプやイベントタイプによって,項構造と意味構造が自動的に対応するよう設計した.この辞書に登録された情報を利用して,限られた語彙から合成語や句を生成させるアルゴリズムを構築した.headとなる単語に規則を適用しmodifierの意味が加えられ,複雑な語構造が形成させる.また,単語の複数の意味は1つのエントリから派生され,文として構築していく際に,前後の単語の要求するタイプに従って,最も適当な意味が決定される.評価実験の結果から,このモデルが曖昧性の解消にも有効であることがわかった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-07-15
著者
-
佐藤 滋
東北大学大学院国際文化研究科
-
高橋 幸
熊本大学 大学教育機能開発総合研究センター
-
小林 昌博
鳥取大学 大学教育総合センター
-
茂木 和洋
東北大学大学院国際文化研究科
-
高橋 幸
東北大学大学院国際文化研究科
-
李 相穆
東北大学大学院国際文化研究科
-
小林 昌博
東北大学大学院国際文化研究科
関連論文
- 韓国人日本語学習者によるアクセント知覚と音節構造に関する考察
- 学習者カルテを利用した英語教育支援システムの構築(言語の学習・教育)
- 指示詞の解釈からみた談話セグメントの構造化(セッション2)(人間による言語理解・言語処理)
- Generative Lexiconに基づく日本語の意味解析システム(言語理解とコミュニケーション一般)
- ことばとコミュニケーション
- センタリング・モデルに基づいた対話におけるゼロ代名詞の解釈
- 生成語彙論の枠組みに基づいた動的語彙モデルの構築
- 生成語彙論の枠組みに基づいた動的語彙モデルの構築
- 日本語のゼロ代名詞を含む談話の多義性(3. 寄稿・論文)
- 格助詞「に、で」の習得における意味役割の発達的分化
- 日本語と韓国語における統語的あいまい性の韻律的解消の分析
- 情景描写テキストにおける時制辞の機能
- マルチモーダル範疇文法による日本語の数量詞遊離の分析