B-spline曲面を利用した画像符号化方式の性能改善
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概要
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圧縮されたデータに直接画像処理が適用できる画像符号化方式として,我々は先にB-spline曲面を用いた画素値変化の近似手法について検討し,圧縮効率についても従来のDCTと同等以上の性能が得られることを示した.しかし今までは適用すべきポリゴン頂点数が固定されていたため,高い圧縮性能が得られる符号化レートの範囲が限定されるという問題点を有していた.本論文では上記問題点に対する解決手段を提案し,B-spline曲面の圧縮ツールとしての性能を強化することを目的としている.ここでは,絵柄の細かさに応じて曲面を発生させるポリゴン頂点の数を適応的かつ自動的に選択する手法を提案し,広い範囲の符号化レートにおいて安定して高い圧縮性能が実現できることを示す.更に,利用するポリゴン頂点数の種類そのものを増加させることによる性能改善手法についても検討すると同時に,ポリゴン頂点値を求める際に,ブロック境界部の符号化誤差を減少させるような重み付け処理を適用することによって,符号化レートが低いところで発生していた再生画像のブロックひずみを低減できることも示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-25
著者
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