多重ポリゴン頂点を利用したB-spline曲面による画像符号化方式
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概要
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B-spline曲面は各ポリゴン頂点値に画像処理を与えるだけで,発生曲面に処理を施したのと同様な結果を得ることが可能である.そこでB-spline曲面上の点の値を画像データに対応させ,この曲面を発生させるポリゴン頂点を符号化対象とすれば,圧縮されたデータ(ポリゴン頂点)に直接画像処理が適用できる.筆者らはさきに,このようなメリットを有するB-spline曲面を用いた画素値変化の近似手法について検討し,圧縮効率についても従来のDCTと同等以上の性能が得られることを示した.本論文では多重ポリゴン頂点を利用することにより,符号化すべきポリゴン頂点数の増加なしに曲面の曲率を変化させる手法を圧縮符号化に応用する.本方式の骨格は画素値変化が大きな部分に対応するポリゴン頂点を多重化し,曲面による画素値変化の近似度を向上させることにある.シミュレーションの結果,再生画像のSNR,主観評価ともに多重頂点を考慮しない方式を上回る性能が得られ,多重頂点の導入が圧縮処理に効果的であることが確認できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-11-25
著者
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