画像のB-spline符号化における符号量制御手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
圧縮されたデータに直接画像処理が適用できる符号化方式として,筆者らはさきにB-spline曲面を用いた画素値変化の近似手法(B-spline符号化)を提案し,圧縮効率についても従来のDCT方式と同等以上の性能が得られることを示した.一方,画像データを扱う各種圧縮符号化システムのなかには, 1枚の画像に対してあらかじめ設定された符号量で符号化を終了することが要求される場合がある.しかしB-spline符号化に関しては,このような符号量制御問題はいまだ検討されていないのが現状である.本論文では,上記問題点に対する実現手段を提案し, B-spline曲面の圧縮ツールとしての性能を強化することを目的としている.ここでは符号化レートが設定されたときに,絵柄の細かさや実際の発生符号量に応じて,ブロック単位での適応的なフィードバック処理を行うことによって符号量を制御している.性能評価の結果,従来のDCT方式と同等以上の圧縮性能を保ったまま,実際の発生符号量と設定符号量とのずれが1%程度におさまることが示され, B-spline符号化においでも符号量制御が実現可能であることが確認できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-25
著者
関連論文
- 動画像データ圧縮技術(小さく収める)
- LIFSを用いた被写体輪郭線の高精度な抽出
- 縮小ブロックマッチングを用いたセグメンテーション画像のエッジ補正
- MMRを用いた物体形状情報符号化法の検討
- 可変長符号の誤り検出能力とリバーシブル符号
- 7)H.261準拠画像コーデックの高画質化とLSI化(〔情報ディスプレイ研究会 無線・光伝送研究会 画像通信システム研究会 画像応用研究会〕合同)
- H.261準拠画像コーデックの高画質化とLSI化 : 情報ディスプレイ : 無線・光伝送 : 画像通信システム : 画像応用
- 17-6 レート適応型DCT符号化方式の性能改善
- H.263をベースとしたObject Scalabilityの実現
- 所望の動物体を指定した抽出アルゴリズムの検討
- 移動体画像通信に適した高誤り耐性動画像符号化方式(モバイル映像メディアと画像符号化)
- MPEG4対応低ビットレート動画像符号化方式
- 誤り耐性を有する超低レート動画像符号化方式(2) : 重要情報の2重化とリバーシブル符号
- 可変サンプリング密度動画像符号化方式
- 14)32kbps〜1.5Mbpsカラービデオコーデック(画像通信システム研究会)
- 32kbps〜1.5Mbpsカラービデオコーデック
- 6-5 コサイン変換適応予測符号化方式の改善
- 6-4 画像のDCTベクトル, スカラー混合量子化方式
- 吹抜敬彦(著), 電子情報通信レクチャーシリーズC-7 画像・メディア工学, 電子情報通信学会(編), コロナ社, 2002-10, B5判, 定価(本体2,900円+税)
- MPEGシリーズ
- 3-1 MPEG-4ビジュアル規格(3.MPEG-4規格の新展開)(MPEGの新展開)
- 2-1 MPEG-4LSIとインタネット, 放送サービス(2.MPEG-4アプリケーション展開)(MPEGの新展開)
- MPEG4最終版解説とデモンストレーション : MPEG-4VIDEOの仕様
- 3-8 レート制御(3.MPEG-4ビデオ)(マルチメディアを目指すMPEG-4標準化動向)
- 3-7 ビットストリーム構造と誤り耐性(3.MPEG-4ビデオ)(マルチメディアを目指すMPEG-4標準化動向)
- 3-5 形状符号化(3.MPEG-4ビデオ)(マルチメディアを目指すMPEG-4標準化動向)
- MPEG4国際標準化の最新動向
- リバーシブル符号とその誤り耐性を有する動画像符号化への応用
- 2-4 MPEG-4におけるエラーレジリアンス
- B-spline曲面を利用した画像符号化方式の性能改善
- 画像のB-spline符号化における符号量制御手法
- 多重ポリゴン頂点を利用したB-spline曲面による画像符号化方式
- 多段グローバル動き補償を用いた動画像符号化
- 誤り耐性を有する超低レート動画像符号化方式(1) : ベクトル量子化を用いた動き補償の検討
- 画像の統計的性質に基づくレート適応型DCT符号化方式
- B-spline 曲面を用いた画像符号化方式