時空間ヒルベルト走査を用いた動画像に対する2階層可逆符号化に関する検討

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概要

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画像符号化は画像情報の効率的な伝送・蓄積のために, 不可欠な技術である.この符号化情報の段階的な伝送が求められる応用においては, 階層符号化と呼ばれる符号化方式が用いられる.階層符号化とは, 画質の異なる復号画像を段階的に得るために, 画像情報をいくつかの階層に分けて符号化する方法である.例えば, この階層符号化を画像データベース検索へと応用すれば, 検索サービスの利用者は全ての情報を得る前に、伝送される画像の概要を知り, 画像の内容が求めているものかどうかを判断できる.そこで, 本論文では、高速復号が可能な階層符号化に対応した動画像可逆符号化法を提案する.また, この階層符号化は2段階の処理からなる.提案手法では, ヒルベルト曲線を利用して時空間内の3次元データを1次元データへと展開し, この1次元データを符号化処理の対象としている.これは, 1次元データに対する処理とすることで, 復号化処理および符号化処理の高速性を実現するためである。
2001-07-11

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