視覚機能にもとづく高臨場感放送へのアプローチ

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概要

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将来の放送システムで1つの候補として考えられる立体テレビについて概説した。特に、立体テレビで重要であると思われる「臨場感」「奥行き感」について、ヒトの視覚機能にもとづく研究結果について述べた。「臨場感」については、自己定位の機能と密接にかかわるために、自己定位に関して、主に姿勢変動に着目して行われている研究を述べ、立体テレビでは、「臨場感」を大きく表現できる可能性を示唆した。また、「奥行き感」に関しては、両眼視差にともなう研究課題を示し、これまでに得られた両眼視差の特性について、時空間周波数特性を中心に概説した。最後に、今後の研究課題をまとめ、短く述べた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-11-13

著者

矢野澄男
NHK放送技術研究所

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