3次元ソフトウェア開発のための音声入力インタフェース(「エンタテインメントとヒューマン情報処理」及び一般)

概要

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3次元ソフトウェアの操作用デバイスは,いまだキーボードとマウスが主流である.しかし,キーボードに割り当てられたショートカットキーによる操作では,操作名との関連が少なく覚えにくいという問題がある.また,マウスによる立体的なモデルの操作には,自由度が不足するため平面的な移動の組み合わせが必要となり,操作が困難になるという問題がある.これらの問題を解決する方法のひとつとして,音声による操作を組み合わせて用いることが挙げられる.そこで,3次元ソフトウェア開発システムであるインテリジェントボックス(IntelligentBox)に音声入力インタフェースを追加する機能拡張を行った.本稿では,マウスデバイスの操作と組み合わせて用いること4こより,音声による3次元オブジェクトの操作を可能とするいくつかの音声命令例について説明する.また,3次元応用システムの中で音声操作をより柔軟に扱えるようにするため,音声入力インタフェースをソフトウェア部品として実装した.それら部品の機能と使用方法を解説する.さらに,実際の応用例を示すことによりそれらの有用性を述べる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-07-01