シフト関数を利用した波形のパターン照合法

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概要

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文字列に対する高速パターン照合法は, これまでに多くの研究がなされている。しかしながら, 波形や画像などの実数値パターンに対する高速パターン照合の研究は少ない。本稿では, 上記のような実数値パターンに対する照合法を提案する。ここで提案する方法は容易に二次元に拡張できるので, 本稿では簡単のため一次元についてのみ述べる。異なる2つの波形をパターン照合する際に問題となる点は主に二つある。ひとつは波形が位置ずれしていることであり, もうひとつは位置ずれのために波形の左右が欠損することである。本稿では, これらの点を解決するために, シフト量を含む評価関数を導入し, それを最急降下法を用いて最小化することを考える。その最小値が十分に小さくなればパターン照合できたことになり, そうでなければ類似波形ではないと判定できる。今回の方法の適用例として, 心電図データを用いたシミュレーション結果を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

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