合成積型の直交条件を有するWavelet関数と心電図処理への応用

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概要

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工学的応用において要求されるウェーブレット関数の条件は、直交性とコンパクトサポートならびに線形位相特性をもつことである。しかしながら、直交ウェーブレット関数の中で、コンパクトサポートかつ線形位相特性をもつものはHaar関数に限られる。そこで、直交条件を緩和し、線形位相特性を有する双直交ウェーブレット関数の研究が数多くなされているが、スプライン関数のような特殊な関数を土台にしているため、ウェーブレット関数の設計の自由度が小さい。本論文では、論文[1]で提案した合成積型の直交条件を有するウェーブレット関数が、ある合成係数をもとに構成された場合には、ほぼコンパクトサポートを有し、かつ線形位相特性をもつことに着目して、このウェーブレットを心電図信号の処理に応用する。
1997-03-06

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