ガイドエージェントによる親和欲求を利用した誘導の効果
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概要
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本稿では, 展示物見学時において, 見学者にとって有益な情報を提供するガイドエージェントに対する親和欲求を作為的に誘発させることで, 見学者の行動を操作できることを報告する.人は対人的に魅力的であったり, 自分に有益な存在であったりする者との関係を形成・維持しようとする.そのため, 原因が自分に帰属される対人関係の問題が生じると, 原因が帰属された者の親和欲求は高まり, 相手の言動に同調し社会的承認を得ようと試みることがある.そこで, このような社会的インタラクションのダイナミクスに基づいて, 作為的なエージェントの振る舞いによって見学者の見学行動に変化を与えることを試みるシステムを構築し, その効果を調査した.その結果, 見学者にガイドエージェントとの対人関係が悪化した原因を帰属させることによって, 見学者はガイドエージェントが推薦する展示物を見学する傾向を強くすることが明らかになった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-21
著者
-
高橋 徹
奈良先端科学技術大学情報科学研究科:atr知能映像通信研究所
-
竹内 勇剛
ATR知能映像通信研究所/名古屋大学
-
片桐 恭弘
ATR知能映像通信研究所
-
片桐 恭弘
株式会社atr 知能映像通信研究所
-
高橋 徹
奈良先端科学技術大学院大学
-
高橋 徹
ATR知能映像通信研究所
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