合成した顔の感情表現が社会的態度に与える影響
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概要
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人はしばしば感情に伴う表情を意図的に押え, 本来の感情とは異なった態度を表明することがある.これは我々の社会生活において, 他者との必要以上の情動的な衝突を避け, 円満な関係を形成するために有効な手段となる.近年の画像処理技術や表情認知に関する研究の発展により, コンピュータの画面上に仮想的な人の顔を表示させ, 人同様の表情を生成させることが可能になってきた.そこで本研究では, CG顔による表情表出が人の社会的態度に与える影響を心理実験を通して検討した.その結果, 社会的に望ましい発言に対してCG顔が不快な表情を表出させた場合には負の印象を与えてしまい, 逆に社会的に望ましくない発言に対してCG顔が快感情に基づく表情を表出させた場合には, より高い正の印象を与えることが示唆された.
- 2000-01-20
著者
-
竹内 勇剛
ATR知能映像通信研究所/名古屋大学
-
片桐 恭弘
ATR知能映像通信研究所
-
片桐 恭弘
株式会社atr 知能映像通信研究所
-
Khelifi-touhami Yasmina
ATR知能映像通信研究所
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