注視点の移動前後における視覚系の情報獲得能力の解析
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概要
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人間の視覚系は、150〜300msecの固視と数10msecの素早い眼球の運動(saccade)を繰り返して外界の情報を処理している。視覚系の情報獲得能力はsaccade中に低下することが一般的に知られている。また、視覚系は、中心視以外の周辺部分に何らかの変化が生じた際、実際にsaccadeが発生する以前の段階で新たに予定された注視点を中心として情報を獲得することが明らかになっている。しかし、saccade発生前後における視覚系の情報獲得能力の時間的推移に関して定量的な解析はなされていなかった。そこで本研究では、光学的な方法により注視点の位置を客観的に測定する装置と画像を短時間呈示するシステムとを組合わせ、saccadeの発生前後のある時刻に1文字の平仮名を一定の期間だけ短時間呈示する実験を行なった。この時の呈示時刻と平仮名の認識率との関係を求め、saccade発生前後の視覚系の情報獲得能力の時間的推移について考察した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
-
小濱 剛
近畿大学生物理工学部
-
小濱 剛
豊橋技科大
-
吉田 辰夫
豊橋技術科学大学
-
齋藤 剛
豊橋技術科学大学
-
斉藤 剛
豊橋技術科学大学
-
小濱 剛
豊橋技術科学大学
-
波多野 友之
豊橋技術科学大学
-
新開 憲
NHK 山口放送局
-
新開 憲
豊橋技術科学大学
-
波多野 友之
豊橋技術科学大学知識情報工学系
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