境界整合の手法を用いた回折トモグラフィの再構成法とその適用範囲
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概要
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ボルン近似が適用できない不均質の強い物体に対して, 最適化を用いた再構成法が提案されている。最適化を用いるとき, 解が局所的最適解に落ち込む可能性があるため, 再構成法の適用限界を検討することは重要である。しかし, その再構成法において, 通常, モーメント法を用いて順問題が解かれており, 離散化誤差や計算量の点で, 適用範囲は十分に検討されていない。本研究では, 境界整合の手法に基づく再構成法を用いている。観測散乱波と算定散乱波との平均二乗誤差を定義して, その最小点を求める最適化問題を解くことにより, 屈折率分布を推定している。物体が軸対称円柱であるとき, 順問題を厳密に短時間で解くことができる。本稿では, 計算機シミュレーションを通じ, 適用範囲を検討した結果をまとめる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
-
立居場 光生
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
石田 健一
九州産業大学情報科学部
-
石田 健一
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
立居場 光生
九州大学大学院システム情報科学研究科情報工学専攻
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