画像列統合による自然動画像からの動物体抽出

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概要

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近年、映画などの映像製作の場では、実写映像を利用した映像合成が盛んに行なわれている。実写合成を行なうには、対象となる動物体を抽出する必要があり、画像列からの動物体の抽出技術としては、特殊な背景を用いたクロマキや、人手により画素単位に境界を指定するビデオマットなどが一般的である。しかしなから、それぞれ任意の記録映像からの抽出が出来ない、操作者の負担が大きいなどの欠点がある。筆者らは、操作者が大まかに指定した対象物体の領域を初期情報として利用し、大域的動きセグメンテーションの技術を用いて、対象物体の抽出を画像列に対して行う手法の検討を進めてきた。本稿では、大域的動きセグメンテーションにロバスト推定を用いることで、動きパラメータの推定精度の向上を図っている。筆者らが先に報告した手法に比べ、繰り返し処理を除いたことにより、計算量が大きく低減されている。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11

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