分散環境でのマルチメディアデータ制御方式の検討
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概要
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クライアント・サーバ構成を採るアプリケーションで、マルチメディアデータの処理を行う場合、高いリアルタイム性が要求される。我々は、対戦型ネットワークゲームを例に、クライアント-サーバ間で送受されるマルチメディアデータ制御方式の検討を行った。クライアント・サーバ構成を採る対戦型ネットワークゲームでは、クライアントにおけるイベントの発生順とサーバにおけるイベントの処理順序が一致する必要がある。通信遅延時間のばらつきが大きい公衆回線等を用いて接続する場合、上記の順序が逆転するという問題が生じる。従来のRollBackによるイベント順序保証は応答時間の上限を保証できないため、リアルタイム性の求められるアプリケーションには適用できない。我々は、(i)アプリケーションによっては多少の順序逆転が許容される、(ii)イベントの順序逆転がクライアント・サーバ間の通信遅延時間の差により発生することに着目し、従来完全に保証していた順序保証条件を緩和し、通信遅延時間の差の最大値の期間でイベントの順序補正を行うことにより、イベントの順序保証と応答時間の保証を両立させるイベントスケジューリング方式を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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