二重化ボリューム方式におけるI/O性能
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概要
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フォールト・トレラント技術において、二重化ボリューム方式は欠かすことができない機能である。データ保全のために、磁気ディスクのハードウェア・コストが2倍かかる事を厭わないユーザが少なくない。二重化ボリュームは、情報処理システムの信頼性向上を狙った技術であるが、オンライン・システムに適用する場合は、その性能についても考慮する必要がある。二重化ボリュームのI/Oレスポンス特性については、一般に以下のようになる。(1)WRITEイベントは2台のボリュームに対し発行し、完了同期を取らなければならないため、2台のボリュームの遅い方に合せられる。このため、レスポンス時間は、シングル構成に比べ多少悪化する。(2)READイベントはどちらか有利な側のボリュームに対してのみアクセスすればよいため、工夫次第でレスポンス時間の向上が可能である。そこで本稿では、後者のREADイベントの最適スケジューリング方式に関して新しい方式を提案し、従来方式との比較考察を行う。なお、以下では二重化ボリュームを構成するペアとなる2台のボリュームを物理ボリュームと呼び、物理ボリューム2台1組で利用者に見せる概念的なボリュームを論理ボリュームと呼ぶ。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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永井 啓喜
NTT情報流通プラットフォーム研究所
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大南 正人
NTT情報通信研究所
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永井 啓喜
Ntt 情報通信処理研
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稗田 隆
NTT情報システム本部
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古川 知幸
NTT情報通信処理研究所
-
古川 知幸
Ntt 情報通信研
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