所望信号と同一周波数の干渉信号を抑圧するパルスエッジ動作の適応エコーキャンセラ
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概要
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適応エコーキャンセラは,送受信間の未知伝搬系を適応フィルタで模擬して干渉信号Iの疑似信号Irを作成し、受信信号(S+I)から差し引くことにより所望信号Sを得る.適応フィルタのフィルタ係数は,通常,出カ信号の2乗平均を最小化するように計算させる.このとき,所望信号と干渉信号が無相関ならば,I=Irとなり,干渉信号は抑圧される.ところが,所望信号と干渉信号がコヒーレントな同一周波数の湯合,所望信号と干渉信号は相関があり,出力信号の2乗平均を最小化しても適応フィルタは送受信間の未知伝搬系に相当する正しいフィルタ係数を計算できず,干渉信号抑圧性能の劣化や所望信号抑制を招く.本報告では,送受信信号が方形波のエンベロープを持つパルスの場合を考え,所望信号と干渉信号がコヒーレントな同一周波数の場合においても,適応フィルタに送受信間の未知伝搬系に相当する正しいフィルタ係数を計算させ,干渉信号のみを抑圧する方法を提案する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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