対話的進化手法によるマシンデザイン支援システム

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本論文では, 対話的進化手法を用いた機能を持つ形状のデザイン支援システムを提案する.機能を持ったモジュールをあらかじめ取り入れている点, 用意した部品を組み合わせるのではなく部品の生成から行う点, およびユーザが形状の構造を直接操作できる点により, 少ない世代数で多様かつ機能的な形状を作り出すことが可能となっている.提案法では, 作成する形状として3次元の形状を持つマシンを用いる.そして, マシンを複数の部品が結合して構成するものととらえ, マシンの構造は木構造によりあらわされる.提案システムは, マシンを構成する各基本部品を生成する基本部品生成ステージ, 機能付きモジュールを生成するモジュール生成ステージ, 生成された部品やモジュールを結合する統合ステージの3つのステージから成る.各ステージでは, 部品やモジュールの種類に応じた対話型進化手法が適用される.これにより, ユーザの評価に応じてマシンの構造を進化させていくことが可能となっている.そして, ユーザの望む機能を持った形状やユーザの発想を刺激するような形状を, 提示される多数の形状の中から効率的に得ることができる.提案手法の適用例として, 3種類の基本部品から構成されるマシンを作成するシステムを計算機上に実装した.そして, さまざまな実験を行ない, 提案システムの有効性が確認された.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-09

対話的進化手法によるマシンデザイン支援システム

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