層構造を持つ相互結合型神経回路網による異なる感覚情報の統合

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概要

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大脳視覚野では視覚情報が離れた位置に分散して表現されている。それらを統合し一つの視覚情報として認識するための機構としては、神経細胞あるいは細胞群の発火が瞬間的に同期する現象が考えられている。しかしながら、事物や事象の認識には脳内の部分に表現されている他の感覚情報もまた統合されなければならない。ここでは、E、C、Zの3層からなる相互結合型神経回路網によってそのモデルを構成した。すなわち、各感覚情報の要素をE素子で表現し、それらは各感覚ごとにC素子層でなんらかの特徴に統合され対応するE素子群の同期発火を引き起こす。各種感覚における特徴はZ層素子によって統合され、対応するE層素子すべてが同期発火し事物あるいは事象の認識が行なわれたことになる。また、この回路網はLVQ法によって学習させることが可能であった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-05-26

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