大局的情報に基づく注視点移動現象
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概要
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これまで「注視点は, エッジ点など局所情報に基づいて決定される」といわれてきた. しかし, 種々の対象について, アイカメラを用い, 刺激の短時間提示で注視点の移動を測定したところ次のような結果を得た. 1, 単一対象物の場合の主な注視点の位置は, 対象物の重心である. 2, 複数対数物の場合の主な注視点の位置は, 対象物全体を一つと考えた重心, 個別対象の重心, オクルージョン部である. 3, 風量の場合の注視点の位置は, 画面の中心, 中心付近の個別対象物である. これらの 結果は, これまでの常識とは異なって, 注視点は局所情報の存在しない領域の中央あたりにいくことを示している. すなわち, 注視点は, 大局的情報に基づいて決定されていることが明らかになった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-18
著者
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伊藤 克彦
玉川大学大学院工学研究科
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浅田 周子
東京工科大学 情報通信工学科
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伊藤 克彦
玉川大学工学部情報通信工学科
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浅田 周子
玉川大学工学部情報通信工学科
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行木 稔幸
玉川大学工学部情報通信工学科
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森 晃徳
玉川大学工学部情報通信工学科
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森 晃徳
玉川大学工学部
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