人間の視覚特性を考慮した画像品質評価システムの開発

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概要

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画像コーデックの品質評価は, 専ら主観評価実験により行われているのが現状である.しかし, 本評価実験は膨大な労力・コストを要する上に, リアルタイム評価ができないといった制約があるため, 画像コーデックの断片的な評価しか行えない.そこで画像コーデックの精密な評価を可能とするため, 画像品質評価システムの開発を行った.本システムは, 同期合せが行われた原画像と符号化再生画像との間から, 符号化誤差値を算出し, 視覚特性による重み付けを行い, 品質評価値をリアルタイム出力する.視覚特性として, 局所的な空間周波数方向の視覚感度, 雑音マスキング効果に加え, 画面に対する注視点の散乱度を考慮した重み付けを新たに行うことで, 評価精度の大幅な向上を得た.主観評価実験との対比から, 本評価システムにより, 実用上問題のないレベルで品質評価が行えることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-06-25

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