FDTD法によるファントム内伝搬パルス波の数値解析

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概要

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超音波による骨粗鬆症の診断が注目されている。しかし骨の中を伝搬する超音波の振る舞いは複雑であり、シミュレーションによる詳細な解析が必要と考える。本研究では、近年注目されているFinite Difference Time Domain method (FDTD法)を用いて超音波パルスの骨内伝搬を解析する。骨粗鬆症の症状は海綿骨と呼ばれる組織に現れる。海綿骨は骨梁と呼ばれる硬い骨質からなる繊維と骨髄で構成される多孔性の媒質である。そして骨粗鬆症になると、この骨梁が減少し、骨の強度が低下する。そこで、骨梁の繊維構造を簡略化したファントムを考え、超音波パルス伝搬シミュレーションを行った。そして、受波波形を推定した結果、骨梁の量の変化が影響する部分を推定した。さらに、実験によってその結果の信頼性を確認した。
1999-10-12

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