L帯及びKu帯時間遅延ダイバーシティ(TDD)方式とサテライトダイバーシティ(Sat. D)方式の比較とTDD/Sat. D方式の提案(衛星通信・放送技術及び一般)

概要

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L帯、Ku帯などの信号劣化対策として、時間遅延ダイバーシティ(TDD)方式、サテライトダイバーシティ(Sat. D)方式などが考えられるが、本論文は、この両者を組み合わせたTDD/Sat. D方式を提案し、その見通し率改善の効果を明らかにしている。各方式の特性の比較を行うために、GPS衛星を利用して、その信号強度を札幌、旭川の中心部分で測定し、このデータを使用してエクセル処理により両方式の比較を行っている。TDD方式では、札幌、旭川の市内で共通して、時間遅延は約3〜5分が適当であり、衛星見通し率は、約2倍改善されることが明らかになった。また、Sat. D方式に対しては、札幌、旭川ともに、Sat. D方式無しの場合の約2倍の衛星見通し率に改善されることを明らかにしている。TDD/Sat. D方式は、Sat. D方式に2チャネルを加え、TDD受信を行うことで、対策無しの場合に比べて、2〜10倍の改善効果のあることを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-07-14