A・P2000-55 / SAT2000-52 / MW2000-55 移動体衛星通信用静止衛星からの信号の都市内遮蔽特性、Sat.D特性推定法と測定結果

概要

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この論文は、GPS衛星を用いて、移動体衛星通信用静止衛星からの信号の都市内遮蔽特性、Sat.Dt特性を推定する方法を明らかにしている。静止衛星軌道(GSO)上の衛星を用いたモバイル放送システムなどの設計に当って、都市内で建物、電柱、樹木などの遮蔽特性を明らかにする必要がある。今回の実験では、N-STARなどの静止衛星からの信号を直接使用するのではなく、仰角40〜50度の南方のGPS衛星の信号を用いて伝搬特性を測定している。この新しい測定法は、低コストな測定装置と経費で各種のデータ(例えば、衛星位置、受信レベル、受信機の位置情報など)が1秒毎に収集することができる。測定の結果、都市内では東西の道路で厳しい減衰が生じ、なんらかの減衰対策が必要であることを明らかにした。さらに、この減衰を補償するために、サテライトダイバーシチ(Sat.D)特性を測定し、2衛星の軌道間隔が45度程度以上あれば、ほぼ90%の衛星見通し率が得られることを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-07-20