Ku帯およびka帯衛星回線降雨減衰のサテライトダイバーシティ特性の方位角依存性(衛星,移動通信におけるアンテナ・伝播技術,一般)
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概要
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1995年から1998年の間に、大阪電気通信大学(寝屋川市)において連続的に測定を行ったJCSAT-1、BS、およびCS-3(N-STAR)電波の受信レベルを用いて、降雨時のKu帯およびKa帯衛星電波の降雨減衰量のサテライトダイバーシティ効果について方位角が互いに30°から60°程度異なる3衛星の伝搬路の間で検討を行った。ここでは周波数や偏波面の異なる各衛星の受信レベルを、降雨事象毎の雨滴粒径分布を考慮して周波数スケーリングを行い、各周波数帯で同一の周波数と偏波面に統一して比較を行った。その結果、発生時間率が0.1%から0.01%程度の減衰量に対しては、いずれの周波数帯においても、回線不稼働率が2伝搬路間では約70%、3伝搬路間では約50%程度まで改善されることが示された。この改善率は降雨タイプに大きく依存し、また仰角が等しければ方位角の差が大きいほど効果が上がることが統計的に示された。
- 2007-07-12
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